1/12 ノアールキャビネット
ペーパークラフトをはじめるきっかけであり、これを作るためにペパクラの技術を上げてきたと言っても良いくらい。一番好きな筐体!
通算6代目、鉄拳7仕様。後に鉄拳7FR仕様に改造。
(読み飛ばしてもいい長い前置き)
ノアールキャビネットは旧バンダイナムコゲームス製汎用筐体で、鉄拳6、ガンダムEXVS、鉄拳TAG2、鉄拳7と全部で4種類のバージョンがある。基本的には同一筐体であるものの、細かいデザインや部品の違いがあるので見たらどれがどれか分かる。4つ全部ビミョーにどこかしらが違うのある。とはいえ分かったところで特に得することは無い。
(鉄拳6版の筐体はフルHDモニタじゃなかったので、それで鉄拳TAG2とか7をプレイすると画質が粗いかもなぁ、というのはあった)
色はEXVSがブルー、鉄拳シリーズがレッド。ただし鉄拳7先行稼働版だけゴールドで全3種。
これを作っていたのは鉄拳7稼働前の2月で、完成したのは8月。鉄拳7のロケテを見に行ったのが懐かしい(下手すぎてプレイする勇気は無かった)。
ちなみに私は格ゲーというジャンル自体が嫌いで苦手だったものの、「鉄拳がプレイ出来たらノアールでゲームできるな」と思ってPS3版の鉄拳6を買ってみたら、波動拳コマンドすら使うことなく格ゲーが遊べることにものすごく衝撃を受けてそのままハマってしまった勢である。厳密に言えば波動拳コマンドを使うキャラは当然いるんだけど、鉄拳はかなりのキャラがその手のレバーコマンド不要で技が出せる。レバー横入れてRP、だいたいこんな感じ。ただしその分コンボに始まり細かい立ち回りとか覚えることはとても多くて決して楽勝なゲームでは無いんだけど。
鉄拳7も稼働初期はゲーセン結構行ったんだよね。でもFF15発売後にそっちにドハマりした結果ゲーセンに行かなくなって、最近遊べてないなぁって思っていたら鉄拳7の方にノクティスが参戦してひっくり返ったよ……。どうなってるんだよバンナムとスクエニと思ったあの頃。
ロケテ行った時に買った思い出のバナパス(下に置いてあるのは自作したノアールキャビネットコンパネ風アケコン)。
ノアールキャビネット(鉄拳7仕様)
他のペーパークラフトはだいたい印刷だけど、これは全塗装。モニタ前面のツヤ感の再現は印刷ではおそらく無理だろうと思って最初から塗装前提の作りにしている。
モニタ裏は逆にマットなのでつや消しコートを吹いて質感の差を出しているんだけど、この写真だとイマイチ伝わらない。
ノアールは名前の通りほぼ黒一色の筐体だけどパーツによってツヤありツヤけしと黒の質感が違うので、それは再現したいなと思って色々やったんだよね。モニタ裏やコンパネ側面は溶きパテを使ってちょっと梨地っぽくザラッとした感じの仕上げにしてみたり。ほとんど分からないので自己満足だけどね、自分のために作っているのでそこが一番大事。
実機のキャビネットベースの裏にはもうちょっとステッカーが貼ってあって、ゲーセン行って確認してから貼ろうと思ったけどもう一生貼らないと思う(断言)。
(左側のサインボードの軸に巻いたマスキングテープをはがし忘れているのは見なかったことにして欲しい)
いくつものパーツを組み上げてゆく構造なのに、パーツの位置決めについて何にも考慮していなかったので、組み立ては基本雰囲気で貼っていくだけ。よって組み上がったら2台の高さが合いませんでしたとさ。これでも修正した方。
椅子はDACマジックアカデミーの付属品。こういう椅子のガチャ欲しい。
このプライズゲンドウのフィギュアはサイズ合いすぎ。
ゲーセンっぽい配置しようと思ってビュウリックスのプラモと一緒に配置する図。
ノアールもプラモにして欲しいってずーーーーーーっと思っているけど全く出ないのでもう諦めたよ……。
鉄拳7FRに改造
その後、鉄拳7が鉄拳7FRにバージョンアップ、サインボードが変わったので改造。サインボード以外はそのまま。
ただサインボードの出来自体は鉄拳7の頃の方が良かったね。ロゴの上につけたクリアのプラ板の出来がいまいち。これも経年で退色すると思う。
作製途中の様子
全塗装前提だったので今回はケント紙を使用。厚みだけでなくてコシがあるのでしっかりと組めるのが特徴。デメリットは印刷用紙ではないので、絵や写真を印刷すると発色が悪いこと。なので普段のペーパークラフト用途には不向きだよ。
パーツをこれだけ組むのでどれかひとつでも歪むと全体が歪むので、紙を裏打ちしたり補強リブのようなものを入れたり、プラ板を入れてみたり、極力対策はしたものの最終的には組む時の腕が物を言うので……どうしても歪んだら作り直すくらいの気持ちは必要。
ケント紙で作ったものにそのまま塗装しても色が乗らないので表面処理は必須(経験談)。この時は組みあがった状態でタミヤの接着剤(プラモに使う白いキャップのやつ)を吸わせるように全面に塗って、その上に溶きパテ。ペーパークラフトなのでどうしても発生する面同士の隙間は瞬着やタミヤパテで埋めてヤスリがけ。このへんはもう完全にプラモと同じ。最後はサーフェイサー→スプレー缶で塗装。細かいところは筆塗り。
ただ溶きパテを全面に塗るとムラになってしまい、ヤスリがけしても均しきれなかったムラが塗装後にも段差で残ってしまったので、溶きパテは無理に塗らなくても良かったかなと。表面処理を丁寧に行えばいいんだろうけど、プラモほど部品自体に強度が無いのでヤスリかけるのも力加減が難しくて結構大変だったというのもあり。溶きパテ飛ばしてサフ吹いたり、あるいはそもそも別の表面処理の方が良かったかもね。
経年変化について
最初に組んでからだいたい5年半後の状態。
ケースにも入れていないので本体はホコリだらけ。でもそれ以上にやっぱりサインボードが退職してしまった。
サインボードは綺麗に印刷したかったので写真用紙で印刷していて、直射日光が当たらない場所ではあったけど見事に退色。ゴールドの部分は元々ゴールドカラーのシール用紙なので変化なし。
経験上、写真用紙やペーパークラフト用紙のような表面コーティングがある紙は最初綺麗なんだけど、経年で段々色あせたり、コーティングが劣化してポロポロ表面が剥がれる感じになることが多い。逆にコーティングがないタイプの厚紙用紙(普段のペーパークラフトはコクヨの両面印刷対応の厚紙用紙を使用)の場合は発色こそいまいちなものの、その分退色もしない感じ。表面もポロポロしないしのでいつもはこっちのタイプを愛用中。でもこの鉄拳7FRノアールのサインボードみたいにデコレーションが派手なタイプの筐体を作ると、発色が悪すぎてイマイチになってしまうのが難しいところ。