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モケイ,ゲームセンター,ペーパークラフトクレナフレックス

これで最後だ、ファイナルエディション。

クレナフレックスファイナルエディション

ここまでのあらすじ

作り始めるまでの経緯と途中経過は製作ログの方を参照。
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ファイナルエディションという名前の理由は、こんな手間のかかるもの二度と作らない(作りたくない)からというのと、アーケードゲーム筐体のペパクラミニチュア作るのもこれが最後になるかもしれないから、あとタイトルでカッコつけてやる気を出さないと続けられそうになったから。単純だね!

クレナフレックスファイナルエディション (完成)

クレナフレックスファイナルエディション

今回最大のこだわりポイントは、本体がねじれてなくてゆがんでいないこと。
このために外装パーツを4枚重ねにして地味に手間をかけたおかげで、バージョン2ワイワイクリッパーの時にあったピラー部分のねじれや変形を解消。強度というか剛性?とにかく外側はガッチリ作ることにひたすらこだわった。

あとポッ拳の時にはもうやっているんだけど、バージョン2からの変化からとしては印刷の線をうすいグレーにしていて、折れ線部分を見えにくい仕様に。作業性はめちゃくちゃ下がるけど、見た目がめちゃくちゃ上がるのでこれはマスト。

バージョン2から明らかにダウングレードしたところは、プリンタを買い換えたらクリアパーツに使っているOHPシートへの印刷がきれいに仕上がらなくなったところ。インクが乗らないというよりは乗りすぎてにじんでいて、かつ全体的に薄くなってしまった。けどこれはもうどうしようもないんだよね……。

クレナフレックスファイナルエディション

ガラス扉に相当するクリアプラ板は外装パーツの中にはめ込む形にしてあって、外から見ても中から見ても違和感なく見えるように作ってます(地味に手間がかかっているポイントなのでちょっとアピール)。

クレナフレックスファイナルエディション

ほぼ見ることはないけど背面はこんな感じ。背面は実機と同じくここを閉じることも出来るよ。紙を入れるだけだけど。

クレナフレックスファイナルエディション

バージョン2からの最大の変更点として、天井を完全固定式に変更。

取り外し式にしたのは可動するパーツが多くついている天井部分だけ外せた方が色々とラクだったからだけど、見栄えは悪いし、閉じた方が本体をしっかりと作れるので今回は完全に固定することに。天井の穴は筐体内側に光を取り込むのが目的で開けてあったものの、それ以上に『筐体内部に手を入れるための穴』としての使い勝手が最高で、これが無かったら正直かなり困ることになっていたと思うくらいこの穴は重要だった。

穴がある分見栄えは損なうけど、天井別パーツと違ってアングルを工夫すれば見えないので許容範囲。穴を閉じるパーツも用意したけど使っていない。

クレナフレックスファイナルエディション

この辺はバージョン2準拠、というかバージョン2の頃から何にも変えていないのでそのまま。下の金庫からボックスは取り出せまるし100円用の入れものと500円用のトレイは別パーツ。今の自分に言わせるとこんなパーツ無くても1mmも困らないので無くていいと思うんだけど、この辺は過去の自分のこだわりポイントなのでそのまま残すことに。

違うのは扉を固定する軸を入れるのをやめたこと。理由は単に軸入れなくても扉を閉じて固定できるようになったから。基本的にこの写真撮ったらこの辺はもう開けないので、開閉ギミック自体要らないってことにした(こうやって扉丸ごと取り外しはできる)。

クレナフレックスファイナルエディション

写真撮る間くらいは保持できるのでこういう感じ。扉の裏側もバージョン2と同じ。コンパネにお金を入れたら金庫まで落ちる、ような仕組みはさすがに無いけど、一応それらしい経路はあるよっていう気持ちが大事。

クレナフレックスファイナルエディション

これもバージョン2準拠、コンパネのプレイ回数と料金表示は差し替え式。ただ1回セットしたらもう外さないと思うので、交換しやすく作ったバージョン2よりも見栄えを重視して引き抜くタブのようなものは無しに。

筐体内部のパネルを保持する白いフレーム部分も、軸のプラ棒を差し替えることで実機と同じく高さが調整できる可変式。ただこのフレームを作るのは全パーツ屈指の難度を誇る上に強度的には大変心配なやつなので、できればあまり差し替えたくはない。一応ペーパークラフトなので強度が必要な軸、補強用のパーツ、クリアパーツ以外はできるだけ紙で作っているんだけど、強度的に結構怖いところが多いね。遊べるくらいギミックは詰め込んでいるけど、怖くて遊べない。

クレナフレックスファイナルエディション

キャッチャーパーツはこんな感じ。軸はプラパイプ。軸は差し替えで長さを変えられる仕様ではあるけど、もうお察しのとおり、そんなことまずやらないと思って接着しちゃったので今は固定。固定しないとちょっと動かしただけでもすぐに外れてストレスががマッハでたまってしまう、無理。

根元にある基部の形が実機とちょっと違うのが終盤になって気づいて作り直すか悩んだけど、どうせ完成したらあまり見えなくなる部分なのと、ここまで来るのにモチベーションを消費し尽くしていたのでそのまま続行。

クレナフレックスファイナルエディション

カバーは分解可能で、内側は基盤まで再現。アームはUVレジン。何年前のものか分からないものを使ったせいか、2週間くらいベタベタし続け、その後ベタベタが無くなったと思ったら半透明のすりガラスのように曇ってしまった。レジンは新鮮なものを使いましょう。

アームは軸に『乗っている』ような構造なので、脱着・開閉可能。ただしこれもすぐにポロリするので極力動かしたくない。

クレナフレックスファイナルエディション

景品の乗せる土台のパネルはフレームから脱着して好きに組み換え可能。

クレナフレックスファイナルエディション

遊び方例。

こういう運営するときはキャッチャーにヒモとかチェーンつけないと一番下まで下がって押し込めちゃうんだよね(バージョン2にはついている)。クレナ2からは設定で出来るようになったはず。

クレナフレックスファイナルエディション

フレームは正方形なのでパネル縦置きもオッケー。サイズ的に実機のようなネジで保持する機能は無いので、小さいパネル単独だと置けないけど、実機の運営もいろいろ再現できるようには作ってありますよ。ただ繰り返しだけど、この強度で遊ぶと絶対壊れるんだけど……。

クレナフレックスFE61

フィギュアーツ仮面ライダーゲンムとの比較(製作ログから使い回し)。

完成すればすべてよし

グランツーリスモをプレイする前に必ず何かしら作る、というルールはかなり有効で、おかげで結構捗りました。これが完成したのはもはやグランツーリスモのおかげといっても過言ではないかもしれない。

出来としては70点くらい。作っていて気になる箇所とか直したい箇所は結構あったけど、そこまでやっているうちにまたモチベーションが切れそうなので、基本的には致命的に組めないミス以外は昔の設計そのままで組み立て切ることに。残り30点を極める方法はあるかもしれないけど、100点目指して未完成よりは70点でも完成して良かったなぁ~と、今まで未完成の外装パーツを置いてあった場所に完成品が収まった今は思うね。完成して本当に良かった!