トミカCX-60を塗る

モケイ,ミニカートミカ,改造

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実はマッチボックスのMX-30も塗ってるけど、その話は長いのでまた今度にする(ブログの中身的に逆じゃないか?)。

マシグレが塗りたかった

発売日に白いのと赤いのをゲットしてきたトミカのCX-60。

白いロジウムホワイトっぽいやつは光り輝く初回限定版なのでそのままキープすることにして、通常版のソウルレッドっぽいやつを塗る。塗る色は最初から決まっていてマシーングレー。

そもそもここに至るまでの間にマッチボックスのMX-30を6台、ボディカラー違いで塗っていて、一番最後に塗ったマシグレの満足度がちょっと低かったというのがそもそものはじまり。

使う塗料を変えてもう1回塗りたくなったけど、MX-30もう1台塗るのは面白くなくて、MAZDA3塗るかなーと思っていたらCX-60が出たのでそれにすることにした。

塗装~下地まで

基本的にトミカ本体を分解して塗るだけ、それ以外特に何も手を入れず素のまま仕上げ。

分解は例によって3mmのドリルがベスト。ちなみにマッチボックスはカシメがちょっと大きいので3mmだとちょっと足りない。でも今まで7台MX-30を分解して、7台全部手回しの3mmでやったので出来ないことはない。ただし相当危なっかしいので他人には全く勧めないけど。理想は電動ドリルで3.5mm~4mmくらいでガーッとやってしまうのがベストだと思っている。しかし400円そこそこのミニカーを解体するのに桁がひとつ違う電動ドリルを買うのも……(で、結局その危なっかしいやつを続ける)。

塗装剥がしはマッチボックス用に使ったものをそのまま使っていて、近所で買ったカンペハピオのやつ。これは落ちる。その前に使ったニッペだった気がする(もう使い切ったので現物手元にない)塗料剥がしは全然落ちなかった。ヤスリかけて表面荒らしてぺたぺた塗って2週間くらい放置しても全然剥がれてなかった。塗膜は柔らかい感じになるのでそこから更に削ったら剥がせるけど、カンペハピオのやつならそんなことしなくても塗膜自体が浮いてくるので難易度がベリーイージー。

補足しておくと、落ちなかったやつは水に流してもいいタイプのやつだったので、成分的にミニカーの塗装を剥がずには不足だったのかも。そんなに手ごわくない塗装ならこっちの方がマイルドでいいんだと思う。実際匂いはこっちの方がマシだった。でもレジンキャストとかポリパテとか、模型用途で出てくるああいうやつらの方が匂いはキツイと思う。その手のやつを使える人なら問題ない。昔試しにポリパテ(モリモリだったはず)を使ってみたら作業性云々の前に匂いがまず無理だった、補足おわり。

ちなみに塗装の強さはトミカ<マッチボックス。剥がし液塗ってから浮いてくるまでの時間が違うし、浮いてからの剥がしやすさも違うね。

塗装剥がし終わったら、600番くらいのヤスリで若干足付けしてからクレオスのメタルプライマー(旧タイプ瓶入り)を筆塗りして、ソフト99のプラサフで下地を作る。ただこのメタルプライマーの効果はイマイチ感じなくて、ちょっとぶつけたら普通に塗装は剥げる。未使用のままずっと余っていたので何となく使ってるけど、無くても良いような気はしている。どうせ上にプラサフ吹くし。おまじないレベル。

サフも最初はクレオスのグレーの定番のやつ使っていたけど、プラサフの方が良いかなと思ったので試しに使ってそのまま使用中。これは本物の車体の塗装用なので模型用のスプレーと広範囲に広がって吹くような感覚があって、個人的にはちょっと使いにくい感じがする。乾くのは若干早いような。乾燥してから触ると表面がざらざらなので、1000番のヤスリでかる~く研いでから塗装。

エアータッチorイージーペインター?

ボディ色はすべてソフト99のエアータッチで塗装。最初は中身がほぼ一緒のガイアノーツのイージーペインターを使っていたものの、塗料を吸い上げるストローみたいなパーツがポロポロ外れるようになってしまい使い物にならなくなったので手に入りやすいエアータッチの方を買い直したら、これが便利だった。エアータッチには塗料のボトルのフタになる部分にそのストロー状のパーツをあらかじめ固定できるクイックアダプターというパーツがついていて、イージーペインターの時のような不具合も起こらない上に取り外しもツメのような部分を押すだけなのでラクチン。

ただしエアータッチはそもそもソフト99のタッチアップペンをセットして使う前提なので、エアータッチ本体には塗料のボトルがついてこない。そこでボトルはイージーペインターのものを使う。お値段もエアータッチの方が安いので、今から買うならエアータッチ本体+イージーペインターのスペアボトルを買うのが個人的には良い組み合わせだと思っている。イージーペインターにもクイックアダプターをつけて欲しい。

ガス缶は純正品の他にエアダスターの缶も使えるけど(見た目明らかに大きくて不安になるけど使えるよ、持ちにくいけど)、圧力が高いので純正の使い勝手とは結構違う。純正の方がふんわりした感じ。個人的にはエアダスターつけた時の方がうまく塗れた。

ボディ色塗装

プラサフを吹いた上に以下の順番で塗り重ね。

・アルティメットブラック(ガイアノーツ)
・スターブライトアイアン(ガイアノーツ)+アルティメットブラック極少量
・ムーンストーンパール(クレオス)+スーパークリアー3(クレオス)

黒の下地に黒に近いガンメタを乗せて、更にパールを重ねる3層構造。匠塗は手間がかかるネ。わざわざアルティメットブラックを下地にしているのは、本物の下地が黒だと見たから……ミニカースケールにした場合の効果は知らん(気持ちの問題)。

ちなみにCX-60の前にMX-30を塗った時はスターブライトアイアンの層まででやめていて、パールが無い状態だった。この時はムーンストーンパールの代わりにGXクリアーのクリアシルバーを重ねる予定だったものの、クリアシルバーは粒子のギラギラ感が強くてなんか好みの見た目にならなかったので塗らなかった。

でもそこまでだとマシグレの光の当たったときのシルバー感みたいなのがやっぱり足りなかったので、ムーンストーンパールを使ったらどうなるのか試したかったのが今回のハイライト。本当はMX-30塗ってすぐにやり直したかったけど、一時期ムーンストーンパールが品薄だったのかどこ探しても見つからなかったんだよね……。

↓の右のやつがマッチボックスのMX-30(ムーンストーンパールなし)。

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▲微妙に表面にもう1層反射してる感が増えてるんだけど、写真では分からんやつ

しかしこのムーンストーンパールの差は実物で見ると結構分かるんだけど、室内の照明で写真に撮ると実は大差無かったりする。この黒に見えるMX-30だって晴れの日の外に置いたら結構シルバーっぽく見える。この環境でその状態を再現しようとしたら、もっと明るい色で塗らないと駄目ということだね。

どうするヘッドライト

マシグレ部分を塗り終わったら残りは部分塗装だけど、CX-60は2トーンも3トーンもないので正直大して塗るところはない。MX-30の3トーンはマジ面倒。ちなみにCX-60の未塗装樹脂部分はシャーシ側で別パーツにできる上に色もしっかり黒いので全く手をつけなくてオッケー。何故かそこをグレーにするマッチボックスのMX-30は謎。

それとここまですっかり忘れていたけど、フロントグリルは塗装剥がす前に絶対に分解して取り外しておくのが必須!うっかりつけたまま剥がすと溶けて使い物にならなくなるよ(別の車でそれやってフロントグリル新造する羽目になってやる気のないやつがひとつある……)。裏にある出っ張りみたいなやつがストッパーになっているだけなので、そこを削れば外せる。なのでフロントグリルも何もしなくていい。グレード的に気に入らないから変えたい人は頑張れ。でもフロントグリル作り直すのはハイパー面倒くさいぞ……。

上に出てきたMX-30はヘッドライト~フロントグリルまで印刷。マッチボックスはその部分が純正状態で印刷なのでね。それに倣ってCX-60のヘッドライトも最初は印刷しようと思ったけど、何回やってもコレジャナイにしかならなかったのと、CX-60のこのヘッドライト形状にうまく馴染ませることもできなかったので……手描き。

これで満足しているとは言わないけど、印刷していた頃とかトミカの初期状態に比べるとマシかな(眼があるだけ)。2段は細かすぎて無理だった、おかげでなんかスバルっぽい感じ?

ここまでやって「MAZDA3も眼を普通に描けば良かったんだな……」とようやく気づいた。

残りはシグネチャーウィング、テールランプ、フロントフェンダーのパーツとマフラー部分、あと何となく気分でホイール。フェンダーの飾りパーツは片方だけマスキング失敗して出来がよろしくない。
窓枠は下地のアルティメットブラックを残してマスキングしていたのでその色。リアのワイパーは面倒くさいのパス。一方これまで塗ったMX-30は全部つけているのでこれが思い入れの差というやつである(最初の1個につけてしまったから統一感を出すためにつけざるを得ないともいう)。

こういう細かい部分は水性塗料で塗ると微修正がしやすいのでよい。シグネチャーウィングのあたりとか、だんだん面倒くさくなってはみ出してるところそのままにしているのであんまり説得力無いけど。リニューアル後の水性ホビーカラーは本当に良くなってる。

エンブレムは根性

フロントエンブレムはグリルごと温存できるけどリアは当然無くなるので、リアのマツダのエンブレムだけは新造。CX-60とかe-SKYACTIV Dやら、ああいう文字の入ったやつを文字ごと再現する手立ては今のところ思いついていないので、ハセガワのジュラルミンフィニッシュの切れ端を貼って「何か貼ってはある」という状態にはしてある、これが限界。でも悔しいので極細の筆買ってきて文字を書く修行でもしようかなと毎回作る度に思う、次の日にはもう忘れてるけど(やる気あるのか無いのか)。

マツダのエンブレムは最初MX-30用のやつを流用したら大きくてCX-60のバランスじゃなかったので、諦めてひとまわり小さくして作り直した。エンブレム自体はコンビニでネットプリントしてきたコピー用紙を瞬着で裏打ちして補強してから根性で切り抜く。ネットプリントにする理由は、家のインクジェットプリントだとこのサイズは潰れて見えなくなるから。レーザープリントじゃないとこのサイズは無理。

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▲白い方はトミカ純正状態

最初に切った時は肉眼だったけど、線の内側と外側のどっち切っているのか分からなくて無理ゲーの極みだったので、ルーペとNTの30度カッターを買って更に手元にライトを置いたらかなり切りやすくなった。どれかひとつでも書けると精度が大幅に下がるので、この3つを細かいもの切り出しの三種の神器としたい。

しかしそれでもこれくらい寄ると粗しかない。修行が足りない。曲面をそのまま切ろうとすると滑って失敗するリスクがあるので、ちょっとずつカッターの刃で押して切るようにしているので、境目がいまいちスムーズにならない。これでもなめらかにしてる方だけど、やっぱりタンポ印刷には負ける。

色はガンダムマーカーのメッキシルバーNEXT。多少指で触るけどこのサイズなので少しくらい曇っても気にしないというか分からなくなる……。メッキシルバーNEXTはとてもギラギラするのでいいぞ。

クリアーは水性プレミアムトップコートの光沢。カーモデラーではないので研ぎ出しとかは一切せず、吹いたままおわり。それでも十分綺麗になるんだけど、人生でこれまで光沢のトップコートを使ってこなかったので(ガンプラとかフィギュア改造とかはつや消しがほとんどで、あっても半光沢まで)光沢の吹き方が全く分からず結構失敗してる。プレミアムトップコートは使いやすいらしいけど、それでも失敗するレベル。吹きすぎて泡がついてしまう。単純に下手なだけだよ。

組み立てはいつも軸部分にスーパーXをくっつくギリギリくらいの量を塗ってボディとシャーシを接着するスタイル。後から分解したくなったらできる、くらいの加減で。その分たまに外れるので、そのへんは好みで。

こっそりマッチボックス

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▲ぜんぶMX-30

Rotary-EVの2トーン配色のやつは単なるカラバリじゃなくて、ちゃんとフューエルリッドのモールドを追加で彫ったのがこだわりポイント、これだと見えないけど(だからその話をしろと)。