トミカMAZDA3のヘッドライトを改造(失敗編)

2021年12月26日モケイ,ミニカートミカ,改造

最近クルマに興味が出てきたのでトミカを買いました。

MAZDA3、ファストバック。実車もめちゃくちゃカッコいい。

これ自体は悪くない。むしろこれが安いところだと400円以下で買えるのがびっくり。この前買いそびれたハローキティのポップコーン筐体のガチャの方が高い(500円)。

ただ、ヘッドライトは単色ベタ塗りなので、あの特徴的な『目』が無い。街中でMAZDA3に睨まれるのが(?)たまらなく好きなので、どうしても物足りなさを感じます。400円なので文句は言えませんが。

ものは試し、ヘッドライトまるごとクリアパーツ化してみることにしました。失敗しても400円で買い直せばいいし。とりあえずやってみよう!

1:ボディとシャシーを分解

まず最初につまづいたのが、ボディをシャシーから取り外せないこと。そもそもトミカ自体買ったことが無かったのでどういう構造で固定されているのかさえ知らなかったので、まずそこからスタート。ネットで調べると金属でカシメられているようなのでドリルを使って外すとよいとのこと。

3mmのドリルを使えと書いてあったものの、すぐに取り出せるところにあったのは2mmだったのでそれでやったら、カシメているリングの部分ではなく軸の部分ばかり削れてしまって何の意味もなかった。大人しく3mmのドリルを探し出して無事にカシメ部分を破壊。ぶっ壊すので分解した後は何かしら接着が必要です。

分解したらこういう感じに。4パーツ構成。

この時ついでにシャシーの板バネの下にプラ板の切れ端を入れて車高を落すのがトミカ改造の定番らしい。車種にもよると思うもののMAZDA3は車高下げた方がカッコいいと思うので導入。

2:ヘッドライトをくりぬく

そしていよいよヘッドライトのくりぬき作業へ。

ただトミカのボディは金属なのでプラモのようにサクサク穴を開けることはできない。どうするか考えて、結局ピンバイスでひたすら穴を開けることに。出来れば糸ノコのようなものを使った方がいいと思います。持っていればの話ですけど。

なので今回はひらすら穴を開けまくって、残る細い部分を力づくでデザインナイフで切り取りました。ただ相手が曲面なのでドリルがすべりまくり、実車だったら絶望するくらいボディが傷だらけになった上に、ドリルが折れるわ、ケガしそうになるわ、単純にめちゃくちゃ時間かかるわ、良いことひとつも無かったので作業としては全くオススメできません。

次やるなら糸ノコ買うと決めた。

ぼんやりしているけどくりぬき後の図。シグネチャーウイングは削るつもりなかったけど一緒に削り取られてしまった。

3:くりぬいた穴を整えてエポパテで原型を作る

この先は一気に作業したので画像は特に無いですが、くりぬいた穴をベビーパウダーと瞬間接着剤できれいに均す。くりぬいたボディ自体をきれいにヤスリがけできるなら多分その方がいいんですけど、このスペースに入る金ヤスリもなかったので埋める方向に。

埋めたらエポパテをつめて原型を作る。ワセリンは多めに塗っておかないと離型できなくて壊れるのでしつこく塗った方がいい(3回くらい作り直した)。

4:原型を整える

このサイズのエポパテに追加で盛り足すときにエポパテではまず喰いつかないので、以降はすべて瞬着を使って作業。

ここでうっかり瞬着がついた指でボディを触ってしまい、ボディに盛大に瞬着がついてしまうという凡ミスをやらかす。瞬着ついたところは白っぽくなって目立ってしまうんですよね……。

ここでやる気が激減して途中でやめようかと思ったものの、2000番のヤスリをかけて瞬着で盛り上がった部分を削り、クルマ補修用コンパウンドを引っ張り出してきて磨いてみたら「何もしなかったよりはマシ」くらいになったので続行。

5:型取りしてUVレジン置換

原型をおゆまるに埋めて片面型を作って、UVレジンを流し込んでランプに当てて硬化させてから取り外す。UVレジンは数年放置してあったものだけど案外使えました。小さいパーツしか作らないので無くならないんですよね。

だいぶざっくり作ったおゆまる型に精度なんてある訳がないので、現物調整でボディにはまるように削る。ひたすら削る。

この辺から段々面倒くさくなってきて細かい出来云々よりもとりあえず完成を目指し始める。

6:ボディをリタッチをしてクリアパーツをはめこむ

ガリガリとボディを削ったのでヘッドランプ部分は地金がむき出し状態。しかもドリルで削っている時に余分に削ってしまった部分もあるので何かしらで塗装しないとさすがにマズい感じです。

メタリックレッド系の塗料は手持ちにない。そもそもソウルレッドクリスタルメタリックは何色で塗れば良いのかと考えて……。

ソウルレッドクリスタルメタリックで塗ることにした。

カー用品店で600円でゲット。実車の補修用なのでプラモには塗れないかもしれないけど金属のトミカなら問題なし。ちょっと塗るだけで後は余りまくるので、いつでもソウルレッドのクルマの補修ができますよ(ソウルレッドのクルマに乗ってないけど……)。

塗ってみたら案外違和感なかったのでこれで削りすぎた部分とヘッドランプの上側を塗っておきます。下側はシグネチャーウイングと同色の黒で塗る。黒はリキテックス。

7:全パーツ組み合わせて完成!

全部のパーツを組み合わせたらボディとシャシーをスーパーXで固定。

完成したのがこちら。

思ったほど良くはならなかった。

ヘッドランプを別パーツ化すると隙間が出来てしまってそこが結構目立つ。もちろんきっちり合わせればいくらでも合うところではあるけれども、今回のざっくりした作りでは仕上がりもざっくりにしかならないようです。当然だけど。
あとは塗り直した黒が薄くて地金が透けているので、削っていない元々のシグネチャーウイング部分との色の差が気になる。これでもちゃんと塗ってあるんですよ?黒もタッチアップペンで塗ればよかったかもしれない。というか、メタルプライマー持ってるんだからこれ塗れば良かったんだと後から気づいたんですが。

そして一番の問題は、肝心の「目」が作れなかったこと。
原型時点でモールドを彫りこんでもどうせおゆまる型では再現できないと思ってクリアパーツにしてから何かしら加工しようと思ったところ、肝心のクリアパーツが1mmくらいの幅しかない。ドリルで穴を開ければいいんじゃないかなんて考えていたけど1mmのところにきれいに穴を開けられる自信はない。更に失敗したらまたレジンを流すところからになるけれども、それを「上等!」といえるほどのモチベーションも既にない。

結局やれたのは裏側から白で塗ることくらい。でもこれもクリアパーツの透明度がそれほど高くないし、幅は薄いけど取り付けるために厚みはもう少しあるので色が思ったよりも透けない。現物見ると角度によってはちょっとだけ目っぽいのが見えるけど、写真にすると何にもやってないのと変わりないくらいに。

未改造のCX-5の比較。

時間とコスト(折ったドリル、タッチアップペンなど)をかけた甲斐があったのかどうかって言われると、結構微妙。30点くらい。

クリアパーツ化はどれだけ手間をかけられるかが大事だっていうことが分かりました。手を抜いて作るならいっそやらない方がいいかもしれない。

ただ買い直しても400円だし、ちょっと手を動かして何か作りたい欲は満たせたのでよかったことにしておきます。

ちなみに一番好きなクルマは、MAZDA3でもCX-5でもなくてMX-30です(トミカで絶対出ないやつ……)。

2022/05/15追記

その後作り直した話↓